キム社長と秘書２

お礼 ページ44

『‥フフフ楽しい』


NJ「楽しそうだな」




ずっと笑ってる。


なにがそんなに可笑しいのか でも楽しそうだ。





『社長とこうして飲みに来るなんて貴重ですから』


NJ「家で何度も食事はしてるけどな」


『外で食事はまた違うんですよ。お酒もおいしいし』



NJ「家で食べさせてくれる時も飲んだらいいじゃないか」



『面倒くさいんですよ私』




さっきも言ったが 面倒くさいとはなんだろう。

酒癖でも悪いのか？まさか


Aさんが酔っ払うなんて想像もできない。

きっとたいしたことじゃないんだろう。





『わぁ このページ見てなかった。すごい』


NJ「地酒か、種類が多いな」



見てなかったページに、別の酒が載っているのがわかり

そこからまた少し違う種類の酒を飲むことにした。




『フフフ』


NJ「強いな本当に」



『社長こそ全然変わらないですね』




二人でそこそこ度数の高い酒を飲んでるが


Aさんは陽気なだけで しっかりしてる。





『社長 そこ ついてますよ』


NJ「ん？」


『ここです』





口元に食べものがついていたらしく、とってもらった。





NJ「ああ ありがとう」



『社長にありがとうって言われた〜』



NJ「なんだ ありがとうくらい言う」



『フフフ昔は言わなかったです滅多に』



NJ「そうか？」





心当たりはある。


ありがとうを言うだけで喜ばれるのもどうなんだ。


俺はやはり冷たい人間だと思われてるのか。




『でも、社長の ありがとう で私はこの仕事をやろうって決めたんです』




NJ「そうなのか？いつの話だ？」






Aさんは、俺の秘書にと言われてすぐのときの

俺が覚えてないことを覚えていた。




あの時はかなりいきなり失礼なことをさせたと思う。




『冷たいように見えますけど、言葉が少ないだけで

　真面目で、努力家な人だってわかりましたから』









そんなことを言われると

ものすごくくすぐったい。

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