長い ページ3
「おつかれさまです」
NJ「ああ」
Aさんがいないと、周りがやけに気をつかってくる。
Aさんがいない中でも
普通に仕事はできる。
一人で普通にできている。
むしろ、前の自分よりもできる男になっている。
NJ「ボタンも大丈夫、ネクタイも、よし」
NJ「スマホはストラップにかけて、と」
JN「確認多いな」
NJ「失敗できないからな」
『忘れてますよ』
『とれてますよ』
Aさんの声が聞こえてきそうで、
しっかりやれている。
Aさんに頼り切って何もできないと思っていたが、
彼女が日頃からあれこれと言ってくれていることが
ちゃんと身になっているのがわかる。
NJ「久しぶりに自分で珈琲いれるか」
JN「俺もほしい」
これならAさんが帰ってきてもほっとするだろう。
JN「お前の珈琲もうまいね」
NJ「豆も挽き方も同じだからな」
食事はジンと食べに行くことが多かった。
JN「仕事しながら食べないんだ」
NJ「食事はリラックスして食べないと消化に悪い」
JN「へぇ。Aさんが言いそうなことだね。
それに野菜食べるようになったんだ。」
Aさんの弁当がなくても、
どこででも食事は食べられるし、栄養もとれる。
大丈夫だ。
NJ「それでは今後ともよろしくお願いします」
「さすがだね、頼りにしてるよ」
取り引き先との打ち合わせも問題なく終えた。
相変わらず俺は、仕事のできる人間だと思う。
なのに、なぜだろうな。
１日がとても長い。
一週間がとても長い。
なにが楽しくて働いていたのか
そんなことすら考えてしまうほど、虚しくなる日がある。
資料室へ足を踏み入れてみた。
いつもならそこにいて、呼べばすぐ来てくれる。
呼ばなくても気づいてくれることのほうが多いか。
このデスクで作業をしてる。
手帳に何か書き込みながら
黙々と会社のために働いている姿が浮かぶ。
今頃、何をしてるんだろう。
試験は無事に終わったんだろうか。
一週間も休んで、どんな気分なんだろう。
そんなことを考えてしまう。
彼女のデスクを手でなぞりながら
ここいることが当たり前ではないと気づく。
NJ「‥‥‥」
JN「何してんの」
NJ「いや‥」
見られた
恥ずかしい。
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ごまきち(プロフ) - pumpkinさん» ありがとうございます☺ナム作品少ないですよね。こんなに素敵なのに。 (3月26日 22時) (
レス) id: c5c252a9c5 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - Juriさん» こちらこそありがとうございます☺負のループわかりますよ〜 (3月26日 22時) (レス) id: c5c252a9c5 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - メグさん» ありがとうございます☺楽しみにしていただけて感謝(T_T) (3月26日 22時) (レス) id: c5c252a9c5 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - ナムさん書いてくれる方が少ないのでめっちゃ嬉しいです！！いつも楽しませていただいてます〜 (3月26日 10時) (レス) @page50 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
Juri(プロフ) - 負のループにハマる事もありますが、ごまきちさんのストーリーで抜け出してます🔁いつもありがとうございます🫶 (3月26日 7時) (レス) @page50 id: d6e934d8eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまきち
| 作成日時：2024年3月9日 5時
