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出来損ない ページ19

NJside------





キレイな家だ

こんなところに住んでいたんだな



長く仕事をしていても こんなことも知らなかった。





『遅かったですね。ドライバーさん、覚えてましたか』



NJ「いや、タクシーできた」





そうですか、と上着をハンガーラックにかけて

適当に座ってくださいと、リビングへ通された。





おお

女性の部屋だ






きれいに片付いていて

いかにもAさんらしい。




家具も全部白系で統一されていて

とても清潔感がある。





あまりジロジロ見ないように

そう思うけれど、いろんなものが気になって仕方ない。






『すぐできるので』





いい匂いがする。

ものすごくいい匂いだ。






すぐに料理がでてきて


俺はその美味しさに感動してしまった。





NJ「参鶏湯とはこんなに美味しいものだったかな」


『お口にあえばよかったです』







NJ「どこで料理を覚えた?」


『実家で手伝ううちに、ですね。うちの家族は‥‥』





食事をしながら

普段ならしないプライベートな話をたくさんした。




こんなときくらい、仕事のことは忘れてもいいだろう。










NJ「本がたくさんあるんだな」


『そうですね、本は好きなので』



NJ「勉強熱心だ」



資格のための勉強の本や

いろんな専門書が並んでいた。





いろんな知識をもってるのは

ちゃんと勉強していたからなんだとわかる。





NJ「なぜ秘書に?勉強好きだったからか」


『とんでもない。出来損ないだからですね』




NJ「出来損ない?Aさんが?」





『はい。昔から、何でもそこそこできるタイプではあったんですけど、いつも一番にはなれないんです。

得意でも、それを極めるまでにいかなくて。

なんとなくどれも中途半端で』




NJ「器用貧乏ってことか」


『そうですね、何でも卒なくって感じで。

 たまたま前の会社で秘書にならないかと言われて

 ちょうどできたというか』




NJ「ふぅん‥」





初めて聞くことばかりだ。


これまで俺はAさんを知ったような気でいた。

でも、その人間性や内面を本当に見てたんだろうか。



こういうところが、俺は、“冷たい”のかもしれない。




『食器下げますね』



NJ「すごくおいしかった。ごちそうさま」




『わたしも、一緒に食べられてよかったです』

食後→←待ち構え



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ごまきち(プロフ) - pumpkinさん» ありがとうございます☺ナム作品少ないですよね。こんなに素敵なのに。 (3月26日 22時) (レス) id: c5c252a9c5 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - Juriさん» こちらこそありがとうございます☺負のループわかりますよ〜 (3月26日 22時) (レス) id: c5c252a9c5 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - メグさん» ありがとうございます☺楽しみにしていただけて感謝(T_T) (3月26日 22時) (レス) id: c5c252a9c5 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - ナムさん書いてくれる方が少ないのでめっちゃ嬉しいです!!いつも楽しませていただいてます〜 (3月26日 10時) (レス) @page50 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
Juri(プロフ) - 負のループにハマる事もありますが、ごまきちさんのストーリーで抜け出してます🔁いつもありがとうございます🫶 (3月26日 7時) (レス) @page50 id: d6e934d8eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ごまきち | 作成日時:2024年3月9日 5時

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