彼女はとても繊細です。【TH】

22・YOU ページ22

.









圧が…凄い…










.











社内ではガウルさんがテヒョンさんに告白して上手くいったと噂されていた


テヒョンさんはお断りをしたと言っていたが、ガウルさんはまだ諦めきれずにいてずっとアプローチをしているからだろう



最近二人の絡みをよく目にする



モデルのようなスレンダーな彼女とテヒョンさんが並ぶと悔しいけど絵になっている


あんなに猛烈アタックされれば普通の成人男子なら落ちるって



なんて考えながら就業後に給湯室で経理課のみんなが飲んだコーヒーカップを洗っていると背後から現れたガウルさん


今ちょうど考えてた人が現れたので焦ってカップを割りそうになる





しかし…




貼り付けた笑顔とはこの事だろうか



彼女は笑ってるのに何故か戦慄を覚える




「Aちゃんって、テヒョンと付き合ってるの？」



洗い物してる横でネイル見ながら話し出すガウルさん


さすが会社の顔、受付嬢なだけあって綺麗なネイルアートが施されている


私は短く摘んだ自分の爪を洗い物しつつ眺めながら返事をする




『いえ…』


「じゃあ…、私の味方になってくれない？

Aちゃん、テヒョンと仲良くしてるから好みとか色々知ってるかなぁって。教えてほしくて。」


『テヒョンさんの好み…、私知らないです。』


「結構一緒にいるところ見るんだけど、仲良くないの？」


『…最近、少しだけ…』


「私、知ってると思うけど…テヒョンの事諦めきれないからもう少し頑張ってみようと思うの。

だから、あまりテヒョンに近づかないで欲しい。」








.

23・YOU→←21・TH

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す