８ JM ページ8
一緒にいる時間は本当に早くて・・
Aを家へ送る帰り道
意識的に歩くテンポを緩めても
結局あっという間に家に着いてしまった・・
玄関の灯りを背に
俺を見つめる瞳を見つめ返す
【まだ 帰りたくないな】
君の瞳がそう言ってるのが分かったから
俺も目だけで答えた
【俺だってまだ帰したくないよ】と・・
だけど反対の言葉を口にした
JM「・・よし、、じゃぁ
家に無事到着したから また明日A」
小さく頷く顔に大きく微笑んだ
「ぅん、、じゃあまた明日ねジミン」
繋いでいる手をさっきより強く握り
ユラユラさせるA
「家に着いたら電話してね」
JM「うん」
「あと、あと、、
今日は本当に楽しかった ありがとう
それとピアスもありがとう」
JM「俺も楽しかった
あーまた映画観に行こう (笑」
「っ(笑)映画はもう行かない (笑」
JM「次はちゃんと観るから (笑」
「本当に〜？」
JM「ホントだよ信じて (笑」
【うん 分かった】と笑顔になったA
その笑顔に俺も笑顔になる
JM「よしじゃぁ 家入って」
「うん」
返事はすれど家になかなか入らないから
家に入るようジェスチャ―する俺の姿に
諦めた様な感じでそっと繋いでいる手を離すと
その手を小さく振り君は玄関の前へ
俺もその手を振り
Aが玄関の中に消えるまで見送った
扉が閉まる音と同時に
振っていた手が急に冷たく感じて
きゅっと握り 俺は来た道を早足で駅へと歩き出した
・・・駅に着きホームへ向かっていると
誰かに呼ばれた気がして振り向く
少し後ろに大きな手を振る姿が見えた
JM「テヒョン！」
目の前に現れたテヒョンは
四角い口で大きく笑っていた
TH「ジミン デートだったの？」
JM「えっ なんで？」
TH「ジミナの顔が
いつもよりニヤケてるからすーぐ分かったよ」
俺はテヒョンの肩をポカっと叩いて笑った
JM「今 家に送ってきた所なんだ
ところでテヒョンは？」
YH「バイトの帰り
新しい店舗ができてバイト先そっちになったんだ
あってかAちゃんの家の最寄り駅ってここなんだ」
俺は頷いた
JM「新しいお店できたんだ
そこにテヒョンがいるなら今度Aと行くよ」
TH「来て来て 待ってる」
テヒョンは俺の降りる駅の１つ前で電車を降り
俺たちはそこで別れた
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作者名：じに | 作成日時：2021年7月16日 16時
