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「・・でも 私にここで声をかけてくれた時も
私には１度しか会ってないですよ
それにその時の花のの事も覚えてるし凄いですね」
JN「・・あー・・いや・・・
そう、仕事柄、人の顔とかは覚えてる方だから
てか 俺の記憶力が天才的だからかも (笑」
自分で言って大笑いしだした店長
内心【えっ】って思いつつも
笑う店長の顔を見て
私は初めて店長の笑顔をきちんと見た気がした
そして
不思議な事に店長の笑顔によく分からない懐かしさを感じた
JN「っ・・引いてる？」
「いえ‥大丈夫です(笑」
いつもは近寄りがたく
私に距離を取っていた感じがしていた店長が
今はとても近くに感じた
その時
ポケットの中のスマホが動いたのを感じ
スマホを取り出した
「すみません 電話出てもいいですか？」
JN「どうぞ」
「もしもし うん 今帰ってる所だよ
うん大丈夫 うん、忘れ物して戻ってたの
そう、うん、はーい分かった じゃあね」
スマホをポケットに戻し視線を上げると
店長はなんとなく気まずそうに視線を泳がせていた
「母が心配して・・」
JN「いつもより 帰宅時間が遅いから？」
「はい、心配症なんです
だからちょっとでもこうして連絡してくるんです」
JN「そっかだったら心配かけない様に 早く帰らなきゃだ」
駅前で【お疲れ様でした ありがとうございました】と
頭を下げた
店長も【お疲れ様 気を付けて】と
頭を下げたてくれた後 右手を上げ小さく手を振ってくれた
私はその手にまた小さく頭を下げ背を向け家へと歩き出した
歩き出して少し経った時 なんとなく振り返ると
さっき別れた場所に店長はまだ立っていた
しかも私の方を見ている気がした
気のせい？・・
その時またポケットの中の電話が動いた
画面に浮かぶジミンの文字に
急いでスマホを耳に当てながら
視線をまた店長がいた方に向けた
JM「もしもしA」
ジミンの優しい声が耳に広がる中
私の目は店長の姿を探していた
JM「Aっ？」
「ジミン 聞こえてるよ」
JM「あれ 今まだ外？」
「うん 駅前の信号の所」
JM「今日 遅いんじゃない」
「そうなの
帰りに 制服忘れたの思い出して
取りに戻ったりとかしたの それで・・」
・・・私は正面を向いて歩き出した
だって探してた店長の姿がもうどこにもなかったから
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作者名：じに | 作成日時：2021年7月16日 16時
