34 JM ページ34
「・・もしもし お母さん
ぇ、うん分かった、てか大丈夫？
うん 分かってる大丈夫だよ」
Aのお母さんは
親戚の家からの帰りの電車が
雨の影響で運休になってしまったらしい
JM「こっち雨降ってないのにな」
「ねっ・・降る様子もないよね」
西日が差し込む部屋から
2人窓の外を見つめた
JM「心配だね
でも お父さん帰ってくるんだろ？」
「うん、実は父も出張で2日前からいないの」
JM「そうだったの？
てかA 大丈夫？」
「やだ！ ジミン 笑
私 子供じゃないんだから」
JM「そうだけど」
最後に２つ残ったたこ焼きを
2人一緒に口に入れた
Aの家に俺とAしかいないと思うと
なんだか後ろめたい気持ちになった
でも Aを1人にして
家に帰る事は絶対出来ないと思った
JM「Aっ」
「ん？なに？」
JM「俺の部屋くる？」
「ぇ・・」
なんで？って顔のAに何故か少し焦った
JM「あっ、いや
Aの両親がいないAの家にお邪魔してるの
なんとなく悪い気がして」
・・・Aと俺、2人手を繋いで家を出た
「よく考えたらジミンの部屋に行くの 凄く久しぶりだね」
最寄り駅に到着し開札を抜け 少し歩くと大きな公園ある
その公園を横切るのが近道・・
「あれ？ なんか空暗いね・・」
JM「ほんとだね」
Aの家を出た時は夕焼け空が綺麗だったのに
こっちは黒く厚い雲で覆われていた
公園に入った頃 ポツンと頬に雨粒が当たって
Aを見るとAも俺をみた
「雨・・？」
JM「かも・・」
ヒュー―と少し強い風が吹き抜け
Aの髪を乱した
JM「降ってくるかも 急いで帰ろ」
頷いたAの手を引き
2人小走りに部屋へと急いだ
けど
部屋に着いた時には どっぷり濡れていた
あまりのずぶ濡れ具合に
思わず玄関で2人笑い合った
でも Aの水色のブラウスが
身体に張り付いて透けている事に気が付いて俺は視線を小さく逸らした
「///見ないで///」
両手を前で組んで身体を丸くしたA
JM「み、見てないけど 見えちゃった//
いまタオル持ってくるから待ってて」
自分の事は二の次でAの肩にタオルをかけ
髪を拭いてあげた
「ジミン私大丈夫だから 自分を拭いて」
JM「俺は大丈夫
それよりAが風邪ひいたら困るだろ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 124人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じに | 作成日時：2021年7月16日 16時
