32 JM ページ32
Aがバイトを始めてからもうすぐ1ヶ月
休みがなかなか合わないけど
今日は休みが一緒で久しぶりのデート
毎日、大学で会ってるけど
やっぱりデートは嬉しい
最後の講義を終え
Aが待つ 待ち合わせの場所へ走った
すぐにAの姿を見つけた
でも、俺が全然知らない男2人と話している
JM「Aっ」
意識して少し大きめな声で呼んだ
Aが俺を見ると同時に
背を向けていた男二人も同時に振り返った
俺は少し速足でAの隣に立ち聞いた
JM「友達？・・」
「ぅ〜んと、、そうじゃないけど・・」
Aの瞳に困っている様子が浮かんでいた
「あのね
バイト先で私の事見て 偶然いま見かけて
同じ人かなって・・声かけてくれたの」
すると男の1人が話し出した
男「すみません そうなんです
偶然、今ここで見かけて
同じ大学だったんだって思ってつい声かけちゃったんです」
もう1人の男も横で頷いていた
JM「・・そうなんですね
あ、じゃあもう話し終わった？のかな？」
Aは【うん】と頷き
２人も頷くと【じゃぁ】と言って頭を下げると
背を向けそのまま足早に歩いて行った
横に立つAを見ると
Aもまた俺を見た
JM「もしかして・・ナンパされてたの？」
「ち、・・違うっ！」
JM「でも、可愛いって言われた・・だろ？！」
「そんな事言われてないよ」
JM「彼氏いるんですか？って聞かれた？」
「・・・・・」
JM「じゃぁ、付き合って下さいって言われた？」
「・・・ジミン」
Aが嫌な表情を浮かべたから
俺はAの手をキュッと握ると言った
JM「俺、心配してるんだから そんな顔するなよー笑」
「・・だって、本当に言われてない事聞くんだもん
それに心配なんてしなくて大丈夫だよ
てか、だったらジミンがもう少し早く来てくれれば良かったじゃないのーっ」
JM「講義終わって走ってきたんだよ
だからそれ無理じゃね
それとも 俺が単位落としてもいいって思ってるの？」
「そうじゃないけどー・・」
少し下を向いたA
その髪がふわっと肩から滑り落ち横顔を隠した
俺はその髪をAの耳にそっとかけた
視線を上げたAは
俺の顔を見て 俺の大好きな笑顔を返してくれた
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作者名：じに | 作成日時：2021年7月16日 16時
