記憶と匂い (ページ21)

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翌日

最後の講義が終わった私は
教室を出てジミンの元に

JM「えっ、まだ帰れないの？なんで？」

「教授に急に頼まれた資料作りがあって
それ今日中にやらなきゃいけなくて」

こんな時いつもは私を待って家まで送ってくれるジミン
でも今日は時間を気にする様子がいつもと違った

JM「すぐ終わりそう？」

「ジミン先に帰っていいよ」

JM「いや待つよ
てか俺も手伝えば早く終わる？かな？」

「今日はバイト早く行かなきゃなんでしょ？！」

JM「いや、、、大丈夫、、うん」

少しの押し問答の末
ジミンは子供を心配する親の様に
私に注意事項を沢山言うと
何度も手を振りバイト先に向かった

その後私は数人の仲間達と
頼まれた資料を作り終え大学を後にした

・・・・１人だと駅までの道が
なんとなくいつもと違って見え

電車に乗れば
当たり前に隣に立ってくれるジミンがいない

電車を降り開札へ向かう人並みの中
必ず手を繋いでくれるジミンがいない

ジミンが居ないって事を深く感じ１人開札を抜けた
と、、その時
腕がぐっと掴まれた

驚いて振り返ると
そこには四角い口で笑うテヒョンが居た

TH「ごめんびっくりさせて！！」

私は首を横に振った

「驚いたけど大丈夫！」

TH「A今日は１人？ジミンは？」

・・事の経緯を話しながら
流れてくる人並みに乗りテヒョンと私は駅の外に出た

TH「そうだったんだ
ジミン心配してただろ？」

「家に着いたら連絡入れてねって言われた笑」

TH「だろうね
Aの事になるとすごーい心配性発動させるからね笑」

「ところでテヒョンはこれからバイト？」

TH「うん、僕も今日は・・・・」

テヒョンは急に話すのを止めた

「テヒョン？」

TH「ねぇA！！！！」

「な、なに？？」

TH「昨日お願いしたバイトの話だけど！！！」

「ぁっ・・ぅん」

・・・断りなと言っていたジミンの顔が浮かんだ

TH「ぁ、、その顔は」

表情を曇らせた私を見て
察してくれたらしい
でも・・

TH「あーでも、だったらだったらさ
１日だけ体験してみるのはどう？」

「えっ・・１日？体験？」

TH「わかってるよジミンがダメって言ってるの
でも Aの気持ちは？
それにうちの制服凄く似合うと思うんだA」