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テヒョンとの電話を切ったジミンは
困った顔をしていた
困ってる理由が
漏れ聞こえていたテヒョンの話で大体分かっていた
「ねぇジミン テヒョンに会いに行ってあげて」
JM「・・話 聞こえてた?」
「うん、大体だけどね
テヒョン何かジミンに相談したいんでしょ・・」
頷いた後、少し固まったかと思うと
私の手を握り首を横に振った
JM「だけど‥俺・・」
「テヒョン困ってるなら
ジミンが会いに行ってあげなきゃ」
JM「‥分かってる
でも俺まだ・・Aと居たいんだぁい」
ぎゅっと私に抱きつき 肩に顎を乗せたジミン
この子供みたいな様子に頭をそっと撫でてあげた
〜〜〜「駅まで送るのはダメなんだよね」
玄関で靴を履くジミンの背中にもう1度だけ聞いた
JM「ダメ・・ ここで見送って」
振り返ったジミンは優しく笑った
「じゃぁせめて
玄関の外までならいいよね?」
返事を聞く前にサンダルを履き
急いで外に出た
JM「A・・ごめん」
「謝らなくて大丈夫!」
JM「あーーっ!
とりあえずテヒョンに会ったら1発殴ってやる!! (笑・笑」
笑った顔がとても可愛くて
殴るって単語が優しい単語に思えた
JM「帰ったら電話するから待ってて」
大きく頷き
目の前に現れた小さくて可愛い小指に
自分の小指を絡ませた
「待ってる 気をつけてね」
手を振る私 後ろ歩きで手を振るジミン
転びやしないかと見てるこっちが冷や冷やした
「危ないから!!もう前向いて!!!」
大きく頷き手を振ってジミンは前を向いた
そしてその姿は公園の横に消えていった
〜〜〜部屋に戻るとベットに腰を下ろした
部屋がすごく静かに感じて
ぐるーっと部屋を見回した
その時ジミンが驚いた顔をしていたのを思い出した
私の視線は自然と
棚の1番下の段に向いていた
何度か部屋に来た事があるジミンが
棚のアルバムを気にしてるのは感じていた
でも1度もこのアルバムの事を聞かれた事も
見せてと言われた事もなかった
このアルバムは
記憶が残っている部分はあるのに
肝心な時期の部分は無かった
両親に聞いた時
引越しのどさくさで向こうの家に忘れてきたって
事故に合う前の私が言っていたらしい
でももしアルバムがあったなら
私の抜け落ちた記憶は戻っていたのかなと
それならアルバムを取りに帰りたいと
時々思う事もあった
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作者名:じに | 作成日時:2021年7月16日 16時