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「ただいま〜」
家に帰り着き 洗面台へ向かう
手を洗いながら
ふと。。さっき会った店長さんの顔が浮かび
それに続いて彼との会話も・・・
【店に来てくれたテヒョンの友達だってすぐ気が付いて】
【でもいきなり声かけても
俺の事分からないかもって思ったけど】
【花屋の前で立ち止まった姿が
元気が無い様に見えて..それで声かけたんだ】
少し早口で彼がここまで話すと
一瞬沈黙が流れた
黙ってお互いの瞳を見つめたほんの数秒
不思議な気持ちになった
それは彼の瞳からとても深い優しさを感じたから
何故そう感じたかは自分でも分からなかった
でも今思い返しても はっきり彼のあの瞳を思いだせる
「ジン・・・さん」
さっき初めて聞いた名前を自然と口にしていた
母「ちょっと！A
ジミン君からの電話鳴ってるわよ！」
母の声に慌て振り返ると
すぐそこに携帯片手に立っていた
母「ほら早く出なさい」
半分濡れた手で急いで携帯を耳に当てた
「もしもし！ジミン」
JM「もしもしA ずいぶん出るの遅かったけど
今どこ？ まだ病院？？」
「ごめん いま家に着いた所で手洗ってたの」
JM「そっか 無事家に着いてたんだね
良かった 安心した」
「ごめんね
すぐ出なかったから心配させちゃったね」
【心配したよ だってこれ２回目の電話だから】と
わざと意地悪な言い方でジミンは言った
「ごめん 携帯バックに入れたままだったの
それをお母さんが持ってきてくれて」
JM「じゃぁ Aのお母さんに感謝だね(笑」
「お母さんに言っとく喜ぶわきっと(笑」
JM「ね、A 病院はどうだった？」
「う..んとね
私に特に変わりが無いから特別何もかな」
JM「そっか、、うん」
。。。先生に聞かれた答えの出ない質問は
ジミンにはなんとなく言えなかった。。。
JM「バイトが無かったら
一緒に病院にいけたのに」
「ありがとう、でも１人で大丈夫だし
病院位で心配しないでジミン (笑」
JM「・・・・」
「ジミン？」
JM「・・だから心配するよ」
「えっ？」
JM「なんでもないっ」
「何でもなくないよ 何？なんて言ったの？」
JM「それよりっ！！
帰りに本屋に寄るって言ってたけど寄ったの？」
私は【ずるい！急に話題変えないでよ】と言いながら
ジンさんの事が頭をよぎった
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作者名：じに | 作成日時：2021年7月16日 16時
