2 私〜回想 ページ2
思い出せない事ばかりで
ベットの上涙が止まらない毎日を過ごしていた
そんな時 毎日毎日私の病室に所に訪ねて来てくれたのがジミンだった
両親の話によると・・
父の海外赴任で越してきて約１年半ほど経ったある日
大学からの帰り道 車の事故にあったらしい
大きな怪我はなかったのだけれど
目が覚めた私の記憶が無くなっている事が分かった
父、母そして幼少期〜中学生頃までの記憶は残っていた
でもその後から事故に合う直前の記憶が無くなっていた
記憶が戻る可能性もあると医師に言われて
戻るきっかけを色々試してみた
でも 試せば試すほど思い出せない自分に苛立って
誰にも会いたくないと殻に閉じこもった時期も
ジミンは毎日会いに来てくれた
最初は大学の友達が入れ替わりで
お見舞いに訪ねてきてくれた
名前さえも言えない私に
会いに来てくれる友達に感謝した
でも時間が経つごとに訪ねてくれる人がいなくなる中
ジミンだけは毎日来てくれた
JM「初めまして ジミンです！」
【思い出せなくてもいいよ
今日からまた友達になろうよ】
こうやって私に挨拶してくれた
ジミンがこう言ってくれた事も
毎日欠かさず来てくれる事も
とても嬉しくて、とても心強く思った
「毎日来てくれてありがとう
でも大変でしょ？無理しなくていいから
ジミンだって忙しいでしょ」
JM「毎日来るの迷惑？
大変じゃないし、無理もしてない
俺はAに会いたくて来てるんだから」
記憶を無くしてから初めて
私の目から嬉し涙が溢れた
JM「Aっ 泣かないで」
止まらない涙にジミンは焦っていた
「ごめん違うの 悲しいからじゃない」
涙を拭う私の手を握ると
ジミンは私の頬に伝う涙を優しく優しく拭ってくれた
JM「笑顔になって欲しいんだ
Aの笑顔がとても好きなんだ」
胸がドクンと大きな音を立てた
そしてこの瞬間
ずっと傍に居て欲しいと思った
退院後 家から出ない私を遊園地に誘ってくれた
閉園間近 花火があがり
夜空に咲く花火を見ていると不意に手を握られ
視線をジミンに向けた
JM「Aの事ずっと好きだったんだ
これから俺がAを守るから 俺と付き合って下さい」
あの日からずっとジミンは私を守ってくれている
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作者名：じに | 作成日時：2021年7月16日 16時
