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そのネックレスを受け取ったのは刺激的な事後だ。
「これ、渡そうと思ってたやつ」
ピロートークなんてものじゃない。
お互いもう服も着てるしただベッドに座って話してた時に、ユンギが差し出して来たのだ突然。
でもその袋に見覚えがあった。
私の記憶が正しければこれは_____
「、もしかしてこないだ、持ってたやつですか?」
'そう'と頷いたユンギの髪がまだ少し濡れている。
やっぱり。
"こないだ"とはドユンとユンギが鉢合わせした時の事で、ユンギもすぐに分かったらしい。
私はユンギに何か貰ってばっかりだな、なんて思いながら軽い気持ちで袋から取り出した箱。
細長い形にこれは…と思ったけれど、案の定ネックレスで胸がときめいたりした。
しかもユンギが'貸して'なんて言ってそれを私に付けたりするから余計。
「別に大した意味はないから、似合うかなと思って買っただけで」
薄明かりの中でそんな事言われて、そりゃあもうまたあー好きだなってならない訳がなかった。
でもそうやって嬉しくて舞い上がった気持ちの裏側で
「これ…普段つけてても大丈夫ですかね?」
懸念があったのだ。
でもきっとこの時、私が発した言葉の意味と
「大丈夫でしょそれくらい」
ユンギのこの返事の意味に相違があったのだ。
でもお互いそれに気付かなかったのだ。
だから今し方その相違点を照らし合わせた事になって、事の顛末を聞いたユンギが
「で、それとテヒョンイに会う事とどう関係あんの?」
ソファに肘をかけて頬杖をついて納得したのかしてないのか、とりあえず話を聞く気だけはあるのかちゃんと私を見ていた。
「そのBTSファンの同期の一番好きな人が、中でもV…テヒョンさん?で、サインを貰いたいなって」
「じゃあ別にお前が会う必要はなくない?俺がテヒョンイに書いてもらえばいいって事でしょ?」
そういう事、言う…??
別に会いたい訳じゃないけど!けど!
不服なのが私の顔に出てたのか、小さく舌打ちをしたユンギが大きな溜息を吐いた。
「予定合わせるから待ってろ」
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かむ(プロフ) - にゃんさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます🥹しかも新しいのまで!何回でも読み返して下さい!笑 (4月2日 15時) (レス) id: 5dfe42fd36 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - ユンギさんのお話最高でした!!最高すぎるのでもう一度読み返しに行ってきます!!(今更新中のお話もとても楽しく読んでます!私の日々の楽しみです!) (4月2日 12時) (レス) id: b48cf01a74 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - u512さん» 私のペンになんて嬉し過ぎます🥲✨私もいつも終わらせたいような終わらせたくないような気持ちで書いてます!(笑)最後まで読んで頂きありがとうございます🥹 (4月1日 10時) (レス) id: fb7c0dcb39 (このIDを非表示/違反報告)
u512(プロフ) - やはり最高です‼️‼️かむさんペンになってしまいました‼️一生終わらないで欲しいと毎度思ってます‼️最強に拗らせられました‼️‼️これからも楽しみにしています🥹✨ (4月1日 9時) (レス) @page34 id: 37a21340a3 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - 苺あめさん» 見てきたかのようななんて嬉しいです🥹こちらこそ読み続けて頂いてありがとうございます! (3月31日 20時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かむ | 作成日時:2024年3月27日 23時