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何を言われたんだ、今。
それ以外の全ての記憶や思考が全て消し飛んだ私の額をユンギの手がペチンと軽く叩いた。
「冗談、間に受けるなよすぐ」
「…いや、間に受けたわけじゃ…」
本当に間に受けた訳じゃなくて、ただ驚いた。
心臓だか胸の奥だかがハラハラと落ち着かないのは驚いてびっくりしたからだ。
軽く叩かれた額を手で撫でてる私が再度二時かぁ…なんて現実的な事を考え始めた時。
ユンギと目が合った。
何だろう。
何か言いたげな目だ。
私をじっと見て逸らさない。
「、何ですか?」
口に涎の跡とかトッポッキのソースでも付いてるのか。
額を撫でた手でとりあえず軽く口元を擦ってみる。
「A、俺のファンになったの?」
違ったらしい。
全く予想だにしなかった質問が来た事で、口元を撫でた手を下ろした。
「、まぁ…ファンなんじゃないですか多分」
「
何なんだろう一体。
「そうじゃないですかって今言いましたけど…」
「あーそう、分かった、よく分かった」
何なんだろう、一体?!
でもこれ以上ファンか否かを議論し合うより、私はさっさと隣の自分の家に帰って数時間に迫る起床に備えなければならない。
幸いな事にダイニングテーブルの上は綺麗に片付けられていて内心ホッとした。
それからやっとソファから立ち上がると少しだけ足がふわふわと軽く感じたが、気分の悪さなどはなくまたホッとした。
「明日仕事?」
ユンギが鍋まで洗い上げてくれていて、それを手に持つ。
「そうなんですよね…、だから今2時過ぎてて、明日6時半起きだからアラーム何個設定しようかなって考えてました」
玄関に向かいながらの会話。
アラームは最低五個はかけようと決めた頃、自分のクロックスを履いた。
「電話しようか?」
クロックスからユンギに目を向けずにはいられなかった。
電話、それって俗に言う_____
「絶対電話するからちゃんと出て?トッポッキのお礼って事で」
"モーニングコール"なんて横文字を口にする間もなく'帰って早く寝ろ'と追い出されてしまった。
勿論寝ようと努力したが、返って目が冴えてしまった責任はユンギにある。
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かむ(プロフ) - サマンサさん» 彼には平然と煽ってもらいたくてこうなりました😂 (3月27日 19時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
サマンサ(プロフ) - 煽り上手なユンギ痺れます...! (3月27日 17時) (レス) @page43 id: 950212af01 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - 苺あめさん» こちらこそ目を通して頂きありがとうございますㅜㅜ少しのんびり更新ですがにはなってますが是非最後までお付き合いいただけたら嬉しいです! (3月26日 12時) (レス) id: e587d3099d (このIDを非表示/違反報告)
苺あめ(プロフ) - かむさん、ユンギのお話をありがとうございます。ユンギと隣の彼女の関係が出会ってから急激に近くなって、でも元カノも出てきたりして、この先の展開が楽しみで仕方ありません。毎回、更新を楽しみにしています。これからも頑張って下さい。 (3月26日 10時) (レス) @page36 id: 3780d68ff4 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - にゃんさん» わーありがとうございます🥹そしてユンギペンさま…ご期待に添えられるかわかりませんが、良ければ最後までお付き合い頂けたら嬉しいです🥹 (3月21日 9時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かむ | 作成日時:2024年3月20日 20時