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「はい、あーん」


食べさせてあげると


「うわ!めっちゃ美味い!」



って大袈裟なほど褒めてくれる





「オレ、風邪ひいてよかった。なんか、めっちゃ幸せだ」




そんなふうに素直に喜んでいい言葉をくれるなんて


私も幸せだ






「それにしても、こんな高熱で、1人よく耐えたね

えらいえらい」




頭を撫でると



「あぁ〜ほんと幸せ……

だけど、なんかめっちゃガキ扱いされてそうな気もするな…


ま、病気だから仕方ないか

元気なったら覚悟してくださいよ!」




訳の分からん事を言われた





栄養ドリンクと薬も飲ませた




簡単に片付けもして、そろそろ私も、サインしてもらった書類を持って会社に戻らないと




「じゃ、しっかり、また寝るんだよ!

明日も熱があるようだったら休んでいいから、無理しないでね」




「もう帰っちゃうんだ…」



なにその、捨てられる犬みたいな顔



「明日も熱まだあったら来てくれますか」



「そんな事考えないで、会社に元気に来ること考えて!

ジョングクくんがいなくて、大変だったんだから」



「ボクがいなくて、そんなに寂しかったですか?」



寂しいなんて言ってないのに



「うん、そうね

いつも元気なジョングクくんがいないとみんな寂しそうだった」


「Aさんも?」


「うん、そうね」


「じゃ、明日は這ってでも行きますから!」


「ふふふっ、じゃ、ゆっくり寝てね」









帰り道、なんだかジョングクくんを思い出して、1人ニヤついてしまう





雑炊を嬉しそうに食べる仕草とか

素直に思っている事を全部言葉にしてくれるところとか

色々かわいかったなって







いつも、仕事が出来て、しっかりしているジョングクくんの弱った一面や、片付けされていない部屋とか


そういう意外な一面を沢山見て、新鮮だった


おもしろかった

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作者名:みんと | 作成日時:2024年3月23日 8時

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